出船送りに行ってきた!


気仙沼を支えている漁業の代表といえばやはり、マグロ遠洋・近海延縄漁・サンマ棒受け網漁・カツオ一本釣り漁などです。

この船は、本日出港していった遠洋マグロ延縄漁船「第8明神丸」です。

世界各国の海で1年~2年かけてマグロ漁をしてきます。

その間、ずう~~~っとお父さんは家には帰って来ないんですよ。
家を守るのは、お母さんなんですよ。

わたしの父も遠洋マグロ漁船で船長をしていたので、一度出港すると帰ってくるのは早くて1年、魚が捕れなければ2年くらい帰って来ない年もありました。
その間は、母親が父親代わりでもありました。

 

現在では、後継者不足などさまざまな諸事情によりマグロ延縄船に乗る船員の多くが外国人となっていますが、かつては気仙沼の男たちが乗船していました。

その漁船らが気仙沼港を出港していく際に、気仙沼では「出船送り」ということをしています。

船員の家族はもちろん、いろんな関係者が集まり、大漁祈願・航海安全を祈って漁船を送り出します。

これはおそらく全国各地の港ではあることでしょう。

が、気仙沼はちょっと違う?かな(笑)

何が違うか。

 

気仙沼は、観光客までいっしょになって出船送りをするのです!

気仙沼つばき会(気仙沼の女将さんたちの会)の皆さんが、出港前に福来旗(フライキ)を配って、みんなで福来旗を振りながら

「いってらっしゃーーい!」

「元気でねーー!」

「いっぱい捕ってきてねーー!」

などなど、大きな声をかけながら送りだすのです。

 

この出船送りのある日に、たまたま気仙沼にいた観光客の方々は、まず間違いなく喜んでくれます。

「気仙沼らしい!」「港まちらしい!!」

と言ってくださいます。

 

毎日あるわけでもなく毎週あるわけでもないので、ほんと直前にホテル内でご案内差し上げるような感じなのですが、ホテル内でご案内を見つけた際は、どうぞご遠慮なくこの「出船送り」にご参加ください。

きっと、漁師さんのありがたさが感じられたり、マグロを食べる時には気仙沼を思い出したりできますよ。

担当:船長

 

気仙沼温泉 気仙沼プラザホテル

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